めぐみ坊守7回会
3月4日、めぐみ坊守の7回会をお勤めいたしました。各方面よりお花、お心遣いを賜り、ありがとうございました。
4日は、近い親戚一同が会し、思い出話に花を咲かせました。先に逝かれた方々は、こうしてみんなが集まり、いろんな話をすることで、生きること、死んでいくこと、ご縁のありがたさ、今の大切さを教えてくれているのでしょう。
コロナ禍で、ご葬儀やご法事も簡素化されるようになりました。もちろんいろんな事情があって仕方がない部分があるのですが、どこかでそっちが楽だから、という気持ちが働いているかもしれません。しかし、人として生を受け、一人の人間として多くの方々と出会ってきたその生き様をみんなで見送り、振り返る時、そこで自分の「今」を気付かされることもたくさんあるのではないかと思います。
若坊守も帰ってきて、母のためにお花を夜遅くまでいけてくれました。がんばりすぎて熱を出してしまい、皆様にお会いすることはまだ叶いませんでしたが、チビたちが代わりにお参りをしてくれました。
野の花は、住職が帰ってくるのを待ち構え、ドアを開けた瞬間に「じいちゃ〜ん!!」と飛びついて、抱っこ抱っこをせがんでいました。和久は「ここどこ?見たことあるような気がするけど??」というような感じでキョロキョロしながら、いろんな人に抱っこしてもらいました。
5日は、婦人部の方々を中心に7回会をお勤めしてくださいました。6年前、母を一晩中呼び続けた、あの日が昨日のことのように思い出されます。
奇しくも今年は、母の母、鹿児島の祖母の17回会でもありました。16年前の3月4日、6年前の3月4日、母と娘は10年越しに同じ日にお浄土に還りました。母が往生した日の朝、まだかろうじて息があったその時、廊下の窓から外を見ていて、眩しいほどの太陽があがりました。その時に、「ああ、おばあちゃんが迎えにきたんだな」と胸をよぎったことを思い出します。
いつか私たちも逝く世界。どんな世界かはわかりませんが、会えないと嫌だから、やっぱり手をあわせようと思うのです。
お参りいただいた皆様、ありがとうございました。
お雛様を4月まで飾っています。若坊守が飾っていたのよりはだいぶ簡素ですが(笑)お寄りください。
お彼岸です。5分でも10分でも、かまいません。命を繋いでくださった多くの命に、手を合わせにこられませんか?